COLUMN

2020.01.06

外国人が感じる日本文化の疑問と日本企業が改善できること

組織形成

日本の文化は、世界各国の中でも特殊であるということは他の記事でも多く触れてきました。また、外国人の観光客や労働者が飛躍的に増加したことで、近年では以前に比べて日本人が外国人との文化や習慣の違いを実感したり認識したりできるようになりました。しかし実際に一緒に働くとなると、外国人はもちろん日本人もまたカルチャーショックを受けるということは少なくありません。今回はサーベイに基づいて、実際に日本で働く外国人が感じる日本文化の疑問をご紹介します。

実際に日本で働く外国人が感じた疑問

当社では、日本で働く外国人にサーベイをとり、日本人に対して感じた疑問を「コミュニケーション」「リーダーシップ」「時間の感覚」「仕事の考え方」「チームワーク」の5つの項目に分けてまとめました。

このように羅列してみると、確かにそうだと思う項目もあれば言われてみて初めて気が付くような意外な意見もあります。

例えば、コミュニケーションの項目の中にある「答えが遠回しで、直接に伝えない。」や、リーダーシップの項目の中にある「報告しても、責任は自分にある。」などという不満は、実際に多くの現場でトラブルに繋がっている要因の一つなのではないかと想像することができます。

また、時間の感覚の中の「始まりは守るが終わりを守らない。」という意見がありますが、これは確かに日本人の特徴的なルールです。日本人は始業時間に対して1分でも遅れれば遅刻とみなし、評価が下がる傾向がありますが、終了時間は比較的遅れることに抵抗がありません。しかし、海外では5〜10分程度であれば遅刻という認識はせず、逆に終了時間までにはきちんと終わらせて成果を重視するという感覚が強い傾向にあります。

こういった例をみると日本人同士では当たり前になっている文化や習慣は、知らず知らずのうちに、日本で働く外国人に不満を募らせてしまっているのかもしれません。

また、仕事の考え方の項目において、「変なルールであっても変更しなはならない。」、チームワークの中にある「みんながやっているからお前もやれという。」などという不満などは、日本人にとっては少々耳が痛いような意見です。

これは日本人特有の横並び文化の特徴を表しているようにも感じられますが、最近では外国人のみならず日本人の中にも疑問を呈する人も多く存在します。

つまり、冷静に考えれば日本人でさえ疑問を感じるような日本特有のルールや慣習が未だ多く存在していて、それを外国人に理解してもらうことは非常にハードルが高いことなのです。

日本特有の文化はグローバル社会に適応できるのか

このように外国人が感じる疑問を改めて言葉にして聞くと改善すべきだと感じることも多いのですが、異文化コミュニケーションへの馴染みが薄い日本では、実際には外国人の意見を素直に受け止められず、気付かないうちに日本の文化を押し付けてしまっているケースも存在しています。

外国人からみる日本文化は、例えば仕事に対する考え方においても「精度が高い」「真面目」などという肯定的な意見も多い一方で、「無駄なルールが多い」「生産性が低い」などの否定的な意見が多いことも事実です。

近年では世界の先進国との働き方の違いを認識し、古い慣習を撤廃したり、残業自体を軽減するような動きが以前に比べて活発になってきました。

しかし、日本特有の慣習が多く残る職場環境では、外国人が働きやすい環境とは言い難く、グローバル社会にも適用しづらい環境であると言わざるを得ないのかもしれません。

日本企業がグローバル社会に適応するために改善できること

今後、さらなる少子高齢化に伴い外国人の労働力を必要とする日本企業が、世界の先進国のみならず近年発展が著しいアジア諸国に取り残されることなくグローバル社会に適応するためには、外国人が働きやすい環境を整備することは必要不可欠です。

そのために改善できることは、上述の『実際に日本で働く外国人が感じた疑問』の中にも多くヒントが隠されています。

例えばコミュニケーションの項目においても、「いいね!と言わないから、正しいかどうかわからない。」や「真面目に働く意識が強く、職場での会話が少ない。活気がない。」などという例が挙げられていますが、例えば一つひとつの仕事に対して、OKかNGかということを明確に伝えてコミュニケーションの回数を増やすことでこういった疑問は解決できるかもしれません。

また、仕事の考え方の項目には「段取りが多すぎる。やらなくてもいいだろうということがある。」「効率よくやっていると、さぼっているといわれる。」などという例がありますが、彼らの意見に耳を傾けてみると、日本人にはない発想で業務を合理化したり効率化したりすることができるという大きな改善に繋がるかもしれません。

このように一つずつ改善を重ねていくことで、外国人労働者が働きやすい環境に変化させることができるようになるでしょう。

また、このように外国人労働者が働きやすい環境に改善することは、同時に日本人も働きやすい職場環境を創出することにも繋がります。

外国人採用という取り組みから自社の改善点を見出すことは、日本企業がグローバル社会に適応するための最善策なのかもしれません。

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