CASE

住友電気工業株式会社様

4.外国籍人材受け入れ研修 5.ダイバーシティ&インクルージョン チャレンジ企業
住友電気工業株式会社様
Q
貴社のD&Iに対する取り組みについて教えてください。
当社グループの事業は、世界400社以上、約28万人の従業員によって支えられており、グループの多様な人材の個々の特性や能力を最大限活かしてトップテクノロジーの創出とともに、組織としての活力と競争力の強化に取り組むため、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進しています。当社グループでは「【多様な視点】【信頼関係】【能力の発揮】を掛け合わせ、社員の総和以上の力を発揮すること」をD&Iの定義とし、より良い問題解決方法、より優れた創造性やアイディアの創出を目指して各種取り組みを進めています。特にD&I部では、多様な属性の社員が働きがいを感じながら能力を最大限発揮できる組織作りを推進すべく、まずは当社では「女性活躍推進」をファーストステップと位置づけて取り組みを進めているほか、多様な人材を総戦力化するための「マネジメント力強化」にも取り組んでおり、D&Iの機運醸成・意識啓発の機会として外部著名人と当社役員による対談講演(インクルージョン・シリーズ)を実施しています。
 
Q
D&Iに取り組もうと考えた背景やきっかけについて教えてください。
当社が永続的に発展していくためには、事業環境の変化、労働情勢の変化、顧客の変化など、様々な変化に対応する必要があると考えています。そのためのアプローチ方法は様々ですが、人と組織の観点では、意思決定の場に多様な視点を取り入れること、成果を発揮できる人材をタイムリーに育成し、その能力を最大限発揮できる環境をつくること、また、社員のエンゲージメントの向上を図り、多様な人材の最大活用のためのマネジメント力向上に努めることが考えられます。また、「思考の多様性」の土台となるのが「属性の多様性」であることから、多様な属性の人材も働きやすく、働きがいを感じられる組織・環境作りも重要です。これらの取り組みは、様々な環境変化のなかでも、住友電工グループ2030ビジョン実現や、さらにはグロリアス・エクセレントカンパニーの実現に向けたアプローチの一つであり、これこそがダイバーシティ・インクルージョンに取り組む意義です。
 
Q
これまで取り組まれたインクルージョンシリーズの内容について教えてください。
当社におけるダイバーシティ推進の取り組みを一層加速すべく、2020年6月に人事部内の組織を独立させ、ダイバーシティ・インクルージョン部を社長直轄組織として新たに設置したことを受け、2021年1月に会長の松本より、過去の取り組みを踏まえたD&Iの考え方や社員へ期待することについて、当社初の女性執行役員である國井からのインタビュー形式によるD&Iメッセージ動画を全社員へ配信しました。これを皮切りに、以降は、多様なメンバーの能力を活かして成果に繋げるチームビルディングやリーダーシップ、ビジョン浸透などをテーマに、外部著名人と当社役員による対談動画をオンラインでライブ配信した後、社内研修システムでアーカイブ配信しています。毎回受講は任意ですが、ライブ配信の受講者の約7割を管理職が占めており、これまで累計1万人以上の社員がインクルージョン・シリーズを受講しました。外部著名人は異業種の第一線で活躍されているリーダーの方を講師に招き、ご経験や考え方と当社役員の経験や考え方を融合することによって、多様な人材を総戦力化するチームビルディングやリーダーシップについて社員の納得感や腹落ち感が高まると感じています。
 
Q
D&Iに取り組んだことによる効果について教えてください。
「【多様な視点】【信頼関係】【能力の発揮】を掛け合わせ、社員の総和以上の力を発揮すること」という当社におけるD&Iの定義を社内で浸透させていく上で、インクルージョン・シリーズは当社役員と外部著名人のコラボレーションによって、受講した社員からは「多様な人材を纏めて能力を発揮するためのリーダーシップやチームビルディングへの理解が深まった」「自身の日ごろの行動や部下とのコミュニケーションに活かしたい」との声が多数寄せられています。また、他事業本部の役員の考えを聞ける良い機会であるとの声もあり、社員にとって当社におけるD&Iや役員の考え方を理解し、自身の日々の行動やリーダーシップ、チームワークに良い影響を与えることができていると感じています。
 
Q
貴社のインクルージョンシリーズにて弊社代表の稲垣をモデレーターとして起用された理由についてお聞かせください。
稲垣さんには対談のファシリテーションだけでなく、招へいする著名人の方とのコネクションや当日の対談のテーマ・進め方も含めて相談に乗っていただけるので、大変助かっています。また、ファシリテーションでは登壇者が答えやすい、明確かつ適切な質問をされることによって、登壇者の考えや経験を上手く引き出して戴いています。また、登壇者発言内容の要点を概念化して纏めつつ、稲垣さん自身の経営者としての経験を交えて、さらに深堀した質問を臨機応変にしていただけるので、受講者にとって分かりやすく、理解が深まりやすいと感じております。
 
Q
今回のインクルージョンシリーズを実施された感想やエイムソウルに対する評価をお聞かせください。
毎回稲垣さんのおかげで有意義な対談講演となっており、稲垣さんのファシリーテーションは受講者からも定評があり、ファシリの進め方を勉強させて頂いているとの声もあります。異業種の外部リーダーと当社役員のそれぞれ異なる経験や意見に対して上手く接点を見出しながら適切に質問したり、内容を纏めて戴く技術には大変信頼を置いております。

 

Pocket