COLUMN

2019.12.20

外国人採用のカギを握る『CQ』とは

1.採用

外国人採用が盛んになっている昨今、採用時の見極め方法や短期離職に頭を悩ませている企業が増えています。そこで今回は、今後の外国人採用で大きなカギとなる「CQ(異文化適応能力」について解説をします。

IQ・EQ に次ぐ『CQ』の概念とは

IQとはご存知の通りIntelligence Quotient :頭の知能指数。

EQとはEmotional Intelligence Quotient :心の知能指数で、自分や他人の感情を感じ取り、自分の感情をコントロールする力を数値化したものです。

そして、昨今注目されているIQ・EQに次ぐ新しい概念であるCQとは、Cuitural Intelligence Quotient:好奇心指数、創造性知性、文化的知性、集団的知性などと言われています。ここでは文化的知性、つまり『文化の知能指数』として考えますが、CQは以下の4つの能力を構成材料として成り立ってると言われています。

1.メタ認知

 文化の違う人との接し方
 受け止め方客観視する力

2.モチベーション

 異文化に適応しようとする意欲

3.行動

 異文化に適用するよう行動する力

4.知識

 異文化に対する知識

このCQは、外国人採用の見極めというテーマにおいて非常に大きなカギを握るということが最近の研究でわかってきました。

外国人採用において、なぜ『CQ』がカギを握るのか?

近年、外国人を採用する企業は増加傾向にありますが、言葉の壁はもちろん、文化や慣習の違いから、期待するパフォーマンスが発揮できていない、現場スタッフとのコミュニケーションがうまく取れていない、定着しないなどの多くの課題が浮き彫りになってきています。

私たちは、その課題を引き起こす理由の一つは、採用活動にあると考えています。例えば、日本人を採用する場合、多くの企業が書類や適性検査、面接など様々な角度から適性を見極めるのに対し、外国人の採用となると、日本語が話せるかどうか、極端に言うと「大丈夫そう」という非常に曖昧な基準で採用の可否を判断してしまう傾向にあります。人間性やスキル、適応力を見極めるに至らないまま採用してしまうため、その環境に馴染むことが出来ず、期待通りのパフォーマンスが発揮できなかったり、定着しなかったりという結果を引き起こしてしまいます。

こういったことからも、外国人の採用においては、その企業や職種への適応力だけでなく、日本文化に対する適応力を見極めることが非常に重要であると言えますが、その適応力を測ることができるのが、CQ(異文化適応能力)です。

CQが高い人は異文化に入った時にカルチャーショックを受けた場合でも、早い段階で回復し、その文化や環境に順応してパフォーマンスを発揮できるようになります。

つまり外国人採用において大切なことは、カルチャーショックを受けた時にどのように適応していくかという事であり、その適応能力であるCQは人材として企業のパフォーマンスを上げるための重要なカギを握ると言えるのです。

異文化への「統合」を目指す~Berryの二次元モデル~

ここでさらに、異文化への適応方法とCQとの関係性を説明します。以下の図は(図を入れる場所によって修正)Berryの二次元モデルというものですが、これは人が新しい環境に適応していく方法を大きく4つのパターンに分けて示したものです。

縦軸は「元来の環境や経験値」を表しますが、例えば自国の文化やそこでの経験、アイデンティティなどをどのくらい大切にしているかを示します。

そして、横軸は「新しい文化や環境・慣習」で、多文化または新しい地域の環境や慣習にどのくらい好感を持ち、馴染もうとしているかを示します。

■分離 separation

 元来の環境や経験値に固執し、多文化や新しい地域の環境や慣習を認めず馴染む努力をしない状態。

■疎外 Marginalisation

 自国のアイデンティティを維持することもなければ新しい国や地域の文化や慣習も受け入れることもないため、いずれとも一体感を持つことが出来ない状態。

■同化 Assimillation

 新しい文化や慣習に早く馴染もうとするがあまり、これまでの文化や環境、アイデンティティを否定的に捉え、無理をして同化しようとしている状態。

■統合 Integration

 アイデンティティを維持しながらも、新しい環境や文化を柔軟に受け入れて自然に馴染もうとしている状態。

異文化に馴染むためには、この4つのうち「統合 Integration」の状態がベストです。しかし統合を目指すには、やはりCQ(異文化適応能力)が重要なカギになると言われているのです。

CQを外国人採用の採用活動の中心におくべき理由がここにあります。

 

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