COLUMN

2020.01.23

CQI結果レポート活用マニュアル

採用

今回は、実際にCQIの受検をしていただいた企業様に向けて、CQI結果レポートをより効果的にご活用いただけるよう、具体的な活用方法や見方を解説いたします。

CQI活用のメリットと活用方法(サマリー)はこちら

Step1 カルチャーフィット度を確認する

最初に、日本文化や企業にフィットしている人材かどうかを見極めるため、【1.文化特性】、【2.行動特性】の二つの結果からみていきます。

【1.文化特性】

受検した人が好む、文化的志向性(価値観)を測定したものです。

真ん中を対比する価値観の中央値とし、どちらの傾向が強いかを示し、赤い線は貴社の文化特性(※1)、青い線は受検者の特性を表しています。

(※1:CQIのお申し込み時に、自社の文化に近いタイプを4パターンから選んでいただき、赤い線で表示します。)

ここでは、「赤線と青線がどの程度乖離しているか」で判断します。

つまり、青線(受検者)が赤線(貴社)に近いほど、日本もしくは貴社の文化とフィットしやすいということが予想できます。

【2.文化特性】

日本・日系企業で働く上で必要となる基本的な行動の特性があるかを測定したものです。

ここでは5点満点で表示されますが、スコアが高いほど日本・日系企業の仕事の仕方に適応しやすいと予想されます。

例えば、『手際のよさ』という項目においては、「指示を受けたらすぐにとりかかる」「メリハリをつけて働く」「問い合わせにすぐに返事をする」など、状況に応じてキビキビと素早く行動する力だと定義しています。

これは、日本人や日系企業が好みやすい仕事の仕方ですが、この行動特性は後天的なものなので、入社後の訓練次第で改善することが可能です。

つまり、万一点数が低い場合でも研修制度を導入するなどして、訓練次第で十分に改善が見込まれるため、入社後の研修制度や受け入れ体制の状況などと合わせて判断しても良いでしょう。

〔日本文化とのカルチャーフィット度〕

ここでは、上記の文化特性と行動特性に関する質問の回答結果から、貴社の企業タイプの文化特性との適合度合いを100点満点で評価しています。

このスコアが高いほど、日本や日系企業の持つ特徴と近いことが予想されます。

ただし注意すべき点は、この結果はあくまで相対的な判定をしたものであり、日本や日系企業の持つ特徴と近いかどうかといった判定結果であるという点です。つまり、スコアが低いからといって人材の質が低いというわけではないため、Step2の異文化アダプテーション力の結果と併せて判断していただくことをおすすめします。

Step2 異文化アダプテーション力を確認する

次に、受検者が新しい環境や文化に適応する能力がどの程度あるのかを確認します。

Step1で 現段階では日本文化や日系企業にフィットしない人材だという判定結果になったとしても、異文化アダプテーション力が高いか否かによっては、大きくその人の見方を変えることができます。

結果レポートでは、【3.性格特性】、【4.異文化への敬意】、【5.日本・日系企業で働く目的意識】、【6.異文化適応行動】までを順に見ていきます。

【3.性格特性】

性格特性は新しい文化や環境に適応しやすい性格かどうかを測定したものです。

この項目も5点満点で表示されており、スコアが高いほど環境や文化に適応しやすい人材だということが分かります。

例えば、新しい環境での体験や経験を拒否することなく積極的に受け入れることができたり、自己中心的な考えではなく他者目線で物事を考えて行動できたり、また色々な人と明るくコミュニケーションをとることができたりという力を持っている人は、異文化適応行動が取りやすい性格特性をしているためスコアが高くなります。

このような性格特性は、一般的には先天的なパーソナリティであるため、基本的には今後も変わりにくいものだと言われており、研修などで改善できるような能力ではありません。

【4.異文化への敬意】

自分と異なる価値観に対して敬意を払いつつ、人や周りの環境に流されず自分の意思を持って、「違うことは違う」と言えるかどうかを測定しています。

この項目に関しては、両方ともスコアが高い方が異文化に適応する力が高いと予想されますが、偏りがないかどうかといった点においては注意しておく必要があります。

◼️「日本文化への敬意」が高く、「自国文化への誇り」が低い場合

日本・日系企業の仕事のやり方に過剰に適応しようとしてしまうケースが予想されます。

つまり、新しい環境に馴染もうとするあまり自国文化や自分のこれまでの考えを否定的に捉えてしまいがちだという可能性があります。

◼️「日本文化への敬意」が低く、「自国文化への誇り」が高い場合

日本・日系企業の仕事のやり方に対して妥協ができないケースが予想されます。

つまり、異文化に馴染む力や、馴染もうとする努力する力が弱い可能性があります。

【5.日本・日系企業で働く目的意識】

日本・日系企業で働くことに対して、どの程度目的意識を有しているかを測定しています。また、日本・日系企業で働くにあたって、どのようなことをモチベーションを持っているかも見ることができます。

上図のように5つの項目で判定した総合的なスコアが10点満点で表示され、スコアが高いほど日本・日系企業で働く目的意識が強いことが予想されます。

また、特に優先度が高い項目には、右側の優先度欄に★マークが表示されます。(★は全項目合計で最大4つ表示されます。)

優先度が高い項目は、受検者の日本・日系企業で働くモチベーションであると考えられます。これを面接時などに掘り下げることで受検者の目的をより把握することができるだけではなく、活躍しやすい場を提供しやすくなるなどということも考えられます

【6.異文化適応行動】

異文化に直面した際に、適応行動を取れるかどうかを測定しています。また、具体的にどのような行動を取りやすいかについても見ることができます。

この項目も10点満点のスコアで表示され、スコアが高いほどその状況に合わせた適切な行動を取りやすい傾向にあると予想されます。

なお、上図の6項目から判定されますが、自律的学習・目的志向・建設的主義・人間関係構築の4項目に関してはプラスとなる行動であるためプラスのスコア、反すう行動・逃避行動はマイナスとなる行動であるためマイナスのスコアでカウントされます。

また、特に右側の「優先度」欄には、受検者が特に取りやすい行動特性として全項目で合計4つの★マークが表示されます。

例えば、マイナスとなる行動である、反すう行動・逃避行動に★がついている場合は、注意が必要です。

〔異文化アダプテーション力〕

ここでは、性格特性、異文化への敬意、日本・日系企業で働く目的意識、異文化適応行動に関する質問の回答結果から、異文化に適応する力を100点満点で総合的に評価しています。

このスコアが高いほど、さまざまな人と人間関係を築きながら、円滑に異文化生活を送れる人材であると予想されます。

 

『日本の価値観を持った外国人材は採用できるのか の中でも「日本の特異性」について触れているように、日本は世界各国の中でも特徴的な文化や慣習をもつ国であるため、ぴったりとカルチャーフィットする人材は非常に少ないのです。

そのため、今後急増することが予想されるの外国人採用市場においては、カルチャーフィットしている人材か否か以上に、異文化アダプテーション力が高いかどうかをしっかりと見抜くことが非常に重要になってくるのです。

Step3 総合評価を確認する

総合評価は、Step1の日本文化のカルチャーフィット度とStep2の異文化アダプテーション力の点数を以下の表にプロットし、A〜Fの6段階で表したものです。

A〜Fの中で、Aが最も日本・日系企業に適応し、高い活躍が期待できる人材だと予想され、Fが最も日本・企業に適応しにくく、活躍が困難である人材だと予想されます。

CQIでは、世界7ヶ国語(随時開発予定)もの言語に対応しているため、母国語にて正確に文章を理解しながら適性検査を受検することが可能です。

そのため、言語の壁にとらわれることなく、それぞれの能力や適性を適切に判断することができるのです。

面接では、深い話ができずに性格や特性がわかりづらいため判断材料が曖昧で、採用基準や教育方針など社内でのすり合わせが困難になりがちですが、このように外国人採用に適した適性検査を活用することで自社で活躍したり業績に直結したりする優秀な人材の採用判断が明確化できるようになり、採用における意思決定がしやすくなるでしょう。

無料トライアルの申し込みはこちら

Pocket