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CQI(正式名称: Cultural Intelligence Quotient Inventory)は、株式会社エイムソウルが独自に開発した、外国籍人材採用の選考において「日本文化に合うか」「異文化に適応できるか」を測ることができる、外国籍人材採用に特化した適性検査です。
近年、グローバル化と国内労働人口の減少により、外国籍人材の雇用を進める企業が増えており、日本政府の統計データでは日本で働く外国人労働者の数は、2014年の78.8万人から、2018年の146万人 へと約2倍になりました。
2019年4月には改正出入国管理法が施行され、今後外国人労働者はますます増加することが予測されています。
しかし、これまで「外国籍人材と働く機会」が少なかった日本企業には課題が山積しています。日本と海外の文化の違いから、受け入れ職場でマネジメントできず、早期離職や能力を活かしきれないなどの問題が数多く発生しています。
CQIは外国籍人材の採用・教育・評価の機会が増える中で、日本企業の人事担当者、受け入れ現場責任者が、「日本の文化にフィットし、活躍する外国人を見抜く」ことを支援するために設計・開発されています。
ここでは、実際に自社に合った人材を採用するにはCQIをどのように活用すれば良いのかを具体的に解説していきます。
外国人の採用選考においてもほとんどの企業が1回以上の面接を行うと思いますが、特に外国人の場合、たとえ十分に時間を取っていても限られた面接時間の中での採用の意思決定を行うことは、決して容易ではないと感じている担当者も多いのではないでしょうか。
言葉の壁もさることながら、その言葉の奥にある本人の本質的な性格や人間性などを面接中の会話だけで全て見極めることやその人の職場での活かし方を判断するのは、非常に難易度が高いものです。
そのため、例えば
・深い話ができないので性格がよくわからない…
・日本語は上手いが、それだけで職場にフィットするだろうか?
・他の面接官と評価がすり合わない…
・何を教育すればいいのだろうか?
・どの部署に入れたら活躍するだろうか?
など、常に面接官は様々な不安や悩みを抱えながら面接しているかと思います。
日本人の採用でも適性検査を用いるように、外国籍人材採用においては外国人採用に適したCQIを用いることで、上述のような悩みを解決することができます。
実際にCQIを活用している企業では、
・検査の結果を見れば、性格は大体捉えられるようになった
・どんな人材採用すべきか、建設的な議論ができた
・早期離職しない人材のポイントがわかった
・採用基準のポイントが明確になった
・何を教育すればいいかがわかった
・配属するとよい部署や上司がわかった
などの声も多く挙がっています。
何を基準に採用の意思決定を行えばいいのか、離職の要因はどこにあるのかなど、人事担当者の尽きない悩みを解決し、自社で活躍したり業績に直結したりする優秀な人材の採用判断が明確化できるようになるというのが、このCQIを活用するメリットなのです。
それでは、実際にCQIの結果レポートをどのように活用していくのか、まずは基本的な使い方の手順から見ていきましょう。
結果レポートでは、【1】から【6】までの結果からカルチャーフィット度、異文化アダプテーション力を見極め、総合的な評価までを数値化することにより判断がしやすくなっています。
カルチャーフィット度とは、採用においてはその人の持つ元々の性格や価値観、行動特性が企業に合っているかどうかを測る基準のことを言いますが、CQIでは「日本文化や自社にフィットした人材かどうか」を確認することができます。
上図の結果レポートサンプルに表示されているように、
【1.文化特性】、【2.行動特性】、および右下の「日本文化とのカルチャーフィット度」にて判断します。
異文化アダプテーション力とは、異文化や新しい環境になれるための適応能力のことを言いますが、外国人採用においては特に、この能力が非常に重要になってきます。
Step1で見たカルチャーフィット度が高くない場合でも、この異文化アダプテーション力が高い人材は、違った文化や習慣にもうまく馴染もうとする力が強いため、自社で活躍する人材になりやすいということがわかっています。
上図の結果レポートサンプルに表示されているように、
【3.性格特性】、【4.異文化への敬意】、【5.日本・日本企業で働く目的意識】、【6.文化適応行動】、および右下の「異文化アダプテーション力」にて判断します。
最後に、総合判断にて自社に合った人材か否か、活躍できる可能性がある人材かどうかを見極めることができます。
総合判断は、Step1のカルチャーフィット度とStep2の異文化アダプテーション力の点数を表にプロットしてA〜Fの6段階で数値化して評価します。
この適性検査を重ねていくことで、企業や職種、チームごとに上述のように採用の意思決定がしやすくなります。
次の記事では、項目ごとに詳しく見極めポイントなどを解説しています。トライアルでご活用いただいた場合には、ぜひ参考にして有効的にご活用いただくことをお勧めします。